平成24年度 大井川用水を学ぶ視察会実施報告について

2013年3月26日

平成25 年3 月9 日(土) に平成24年度 大井川用水を学ぶ視察会が開催されました。
20名の方に参加頂きました。

詳しい内容は、こちらからになります。

最終報告書大井川用水

参加された皆様からのご意見・ご感想を紹介させて頂きます。

○ 大井川の現状を視察してどんなことを思いましたか。

島田市 Yさん

水力電気(発電の偉大さが良くわかりました。)
二軒小屋発電所から川口発電所まで発電設備の合計、最大で出力65万2,570kwとのこと、地域の産業発展に大きく寄与していることが痛切に実感出来ました。

島田市 Yさん
大井川の流域は南アルプスの間ノ岳を源流として、いろんな堰堤を通って駿河湾に通じているということは大体わかっていましたが、実際に視察会に参加してみるといろんなことが、わかり水は毎日使うもので、おろそかにしてはならない感謝の気持ちをいつも持って使わせていただくということを痛切に感じました。私たちは近くの島田市に住んでいるということを幸せに思います。

島田市 Sさん
山梨県に水を提供する事を控えて大井川に流す水を増やしてお茶を作って下さい。
海にダムの水を流して、海洋資源の育成の為に山の栄養分を流して下さい。ダムに堆積した土砂を流して砂浜を取り戻して下さい

藤枝市 Yさん
ずいぶん大きな公共工事である。現在、茶も木も将来性があまりない状態で、この先どうなるか心配になった。
河原に樹木が繁茂しないよう、絶えず流水を多くするか、少なくとも河原の木を切って除去する等管理すべきだ。

島田市 Kさん
・知らなかった事ばかりでした。「へぇー!」とばっかり言っていた自分でした
・終戦後、あの貧しい時代だったのに、地域の未来を見据えての水利事業に関係された人々にただただ敬服するばかりです。
・多くたくさんの分水工で様々な土地へ大井川の水が流されていることを知り、それらを見守っている職員さんや地元の人達のご苦労を知りました。
・こういう事に使う事業なら税金を払わなくてはと思いました。税金をたっぷりと使ってもらわなくてはと思いました。
・大井川の豊富な水の行く先が確認できました。
・昔の様に水たっぷりの大井川が理想ですが、多くの人達の為に他へ流していることを知れば無理のないことです。
・小学生も大人になれば忘れてしまいます。小澤ガイドさんがおっしゃっていましたが、大井川のきれいな水を島田のみんなは思います。今回のような視察をした人達に何か啓発活動をさせていただければお手伝いします。
・テレビを利用して、しばしば大井川の分水工とか取水について知らしめる。放映する(現場を)(どこからどこまで水が行っているのか)
・FM島田で取水口とか分水工とか、見学した子供達の話しを放送する。
・大井川に係る新しい民話を作り、FM島田で放送する。
・静岡新聞に大井川の水利事業の歴史や偉人達の話しを連載する。
・「大井川川まつり」を大々的に宣伝する。その際、視察会を見学したことのある人に協力してもらう。

島田市 Sさん
何げなく使っている水でも、生活にも農工業用水にも、不足することなくみんなが使用できる様にするために多くの方々が昼夜、休日の別もなくがんばって下さっている様子に大変感謝しました。
水量の問題もあろうかと思いますが、大井川本流に水をもっと流して、河床の上がってしまっている部分の解決になると良いのですが

島田市 Iさん
・大井川流域に住んでいた人々の水利事業に対する知恵、ご苦労にあらためて感謝したいと思う。
・施設の老朽に対する対策が少しずつ見られ安心したが、保守、管理に対し無人化機器の電子化につて、“もしも”という安全対策はどのように計られているのだろうか、水は電気の“ON” “OFF”の世界ではないではないか。
・中電、土地改良(右岸、左岸)の関係者の説明はわかりやすかったが、若い人だけに自分の持ち場だけの知識で大井川全般について目を開いて欲しい。
・水利について大井川用水(右岸、左岸)の総合は農水省管轄(?)県(牧之原)、市町村といくつかの行政が関係しているため、全体を見て効果的効率的運営がなされていないのではないか、既得権、利権が絡みすぎている地域優先の方式を国に求めたい(地方分権化?)
<典型的例> 大井川水路橋、牧之原に建つ水道タンク
・大井川の川管理(カンガイ、上水道)、橋、道路(山道も含む)は、国土交通省、県に山林、田、畑の育成、保護は農水省にまとめ本来の農山漁村の発展向上に努めて若者がその土地に魅力を感じ、生きていける地域作りをしていくべきである。
・上流部の堆積土砂、下流部の洗掘現象対策を急ぎたい。土砂移動の対策は難しいが海岸堤防の埋土、及び水枯れ対策を考え、遊休囲の遊水池計画、その為の盛土、埋土に利用したい。

藤枝市 Oさん
用水路について有ることは知っていたが、揚水機場・調整水槽等は有ることも、場所も全く知らなかった。水が重要であることを再認識することができた。長島ダムの水の権利について理解できた。
川下の人は上流よりの水の思慮を受けているので、水道代金に山河の管理代金を加えるべきと思う。

藤枝市 Mさん
静岡県の中部地域に網の目のように施設された用水路を見るとき、事業の重要性を認識した。事業には利用者のみならず、一般市民の理解と協力が必要となる。
清流の維持改善には、それを守ろうとする強固な住民意識開発が先ず必要。利権化も含め行政指導を願います。(例:矢作川)

島田市 Yさん
皆初めてだったので大きな事業にびっくりでした。何回も見せてもらいゆっくり色々考えたいと思います。
大勢の人、市民全体が皆知ってもらえれば知恵も沢山でると思います。皆感心をもっと持ってもらえればお水に感謝。

島田市 Oさん
水量の少なさと(河川)用水の透明度なさにびっくりしました。普段入れない施設の中で説明を受け大変良かったです。又、チャンスがあったら出席して勉強したいです。ありがとう御座居ました。
宮崎県の綾町のように切りのを町長が断固反対して今の豊かな森が残り、きれいな水質を保ち観光役多くなったと聞きます。杉、檜でなく雑木森を100年~200年かけて育てるしかないのかな。孫、子に伝えていけたら良いのですが。

島田市 Uさん
大井川の水が西は袋井から南は浜岡、東は焼津までの広範囲に渡り農業用水、工業用水又上水道として利用されている事を再認識した。まさに命の水である。地上で見られる部分は少なく気付かなかったが導水路が血管の如く末端まで行き渡っている事が分かった。1の質問で「知っていた」つもりでいたが、ほんの一部しか知らなかった。
多くの人々の努力で、本流の水も増えたが、まだまだ少ないと思う。
自分も農業用水のお蔭で稲作が出来ているが、その用水路も常に気を付けていないと、ゴミや刈った草が流れてきて、すぐ詰まってしまう。お互いに後工程の事を考えて行動する必要があると思う。
今回の視察会はNPO「しまだ環境ひろば」のブログで偶然見つけて申し込みましたが、「大井川の清流を守る研究協議会」以外の市の広報誌、HPではPRしていないのでしょうか。

藤枝市 Sさん
・新聞等では知っていたけど、御前崎の方まで用水が行っているとは思わなかった。
・用水を安定的に送水するためには大勢の人達がかかわり合いながら作業されている事を思いしらされました。保全をする人々に感謝します。
・日本人は水と空気はあって当たり前と思っていましたが、考え方がこの歳になって変わらざるを得ません。
・無関心でした。
・小、中学校での社会科の授業で取り入れてもらいたい。
・百聞は一見にしかずです。
・知ってはいたけど無関心という人がかなり多いと思いますので。
・今回、参加できたことにより何か出来ればよいと思います。
・用水の流れのしくみとか施設とか利用方法とかが目にみえる形でよくわかりました。

藤枝市 Sさん
川口発電所や栃山頭首工は近くを通って目には入っているのですが、以前は深く考えた事もありませんでした。分水工や頭首工、大井川水路橋も初めて聞いたり見たりしました。いつも車で通っている山の下にこの様な広大な水路がある事など思ってもみませんでした。松島分水工の「銀蛇貫山」の文字がずっと心に残っています。と同時に「飲水思源」の字は違っているかも知れませんが、中国のことわざを思い出しました。毎日の生活の中でも特に水は節約しています。私一人ぐらいではなく私一人でもという気持ちです。山や川、滝や森林などが大好きでよく行きますが、水との関係が深いと思います。水にも大切な使命や役割りがある事を再発見しました。これらに携わってこられた方々、今も携わっている方々に頭を下げたい思いです。本当にありがとうございます。
難しい事業の事はわかりませんが、私達に出来る普通の事をやればいいのではないかと思います。ゴミを捨てない、水にそのまま流して悪いものは流さない(油や汁等)一人一人の心がけが一番大切ではないでしょうか。
三島の源べい川も行って来ましたが、とてもきれいで子供達が川の中で遊んでいました。この川も以前は汚れていたと聞きました。皆で力を合わせて今の川になったようです。