大井川用水を学ぶ視察会

2012年6月29日

開催日 平成24年3月25日(日) 参加者19名

島田市・牧之原市・御前崎市・掛川市・菊川市・吉田町・川根本町の5市2町で構成する大井川の清流を守る研究協議会(会長 川根本町長)は、このほど(平成24年3月25日)「大井川用水を学ぶ視察会」を開催した。

大井川は発電・農業用水・工業用水・上水道として志太・中東遠地区で効率よく利用されている。

視察会は流域に多くの恵をもたらす大井川の利水状況を学び、理解を深めることと、生態系機能の維持された川環境が保全されるよう流域市民の意識啓発を目的として3年前から始った。

公募により集まった参加者19名は、島田市の川口取水口を起点に神座分水工、水路橋を視察した後、大井川右岸に渡り牧之原台地に水を揚げるための揚水機場、台地の調整水槽を視察した。午後は右岸土地改良区施設の松島分水工、菊川頭首工、昨年度完成した大胡桃池(菊川市)を順次視察し施設担当者の説明を熱心に聞いた。

その後は大井川左岸の農業用水施設の栃山頭首工を見学し視察を終えた。

参加者らは、川口取水口で取水された水が、山を貫く導水路や、大井川の地下を通り、志太平野、菊川・掛川の田畑を潤すために整備された施設に驚き、大井川の偉大さを改めて認識した様子。「本当に水がなかった時代に比べたら、水のありがたさを実感できる」「大井川のパワーはものすごい。地域の貴重な資源」「水を育む上流の山々にも思いを寄せて利用してもらいたい」などの声が聞かれた。

協議会では本年度に源流部、中流域、今回の下流域とそれぞれ開催し、大井川を知ることから清流保全の啓発を図ってきた経緯があり、今後も多くの流域市民に大井川の偉大さと環境保全の必要性を伝えていきたいとしている。